令和5年11月9日(木)更新
あおもり創造学

●北斗高等学校(定時制の課程)における
            「あおもり創造学」について

「あおもり創造学」とは

 青森県教育委員会が本年度(令和5年度)より全県立高等学校で実施する「持続可能な地域づくり「あおもり創造学」プロジェクト事業」です。
 本校では、中間年次2年目に「あおもり創造学~北斗「空に描こうあなたの夢(みらい)を」~」(校歌の歌詞より)のプラン名称で、主に「総合的な探究の時間」に取り組んでいます。(令和4年度は推進校で実施)


本事業の趣旨

 生徒ひとりひとりが意欲的に郷土学習などを行い、教科横断的で協働的な探究活動を通して、「ふるさと青森県」への誇りと主体的な学びの姿勢、並びに小・中学校および地域に積極的に情報発信する力を育むとともに、将来にわたる県内定着を促進し、持続可能な青森県を創造できる人財の育成を目指します。


本事業の概要

 全県立高等学校の生徒が、学校生活の中で地域の人財や資源を活用し、総合的な探究の時間(専門高校においては課題研究)等で、在籍校が所在する、あるいは各自が居住する地域などについて理解を深め、地域課題を探究します。探究活動における地元地域との協働・連携を体験することは、生徒ひとりひとりが「ふるさと青森県」への愛着や誇り、未来への夢を抱き挑戦する意欲を育み、ついては小・中学校および地域に向けてその取組による成果を発信します。




本校における「あおもり創造学」での取り組み

 本校は単位制の定時制高校で、東青地区において小・中学校で不登校を経験した生徒、さらには発達障害など様々な困り感を抱える生徒の入学が年々増加しています。通級(自立活動)を希望者を対象に取り入れて6年目を迎え、令和4・5年度の希望生徒は30名を超えています。

 生徒ひとりひとりを支援するため、「総合的な探究の時間」では生徒自身が自己の特性を理解し、個々の長所や能力を生かし可能性を引き出すキャリア教育を年次進行で計画し、実施しています。教育目標「社会人としてしっかりと生きていく力を育む」の達成に向け、「自己理解を深め、社会に柔軟に適応する能力を身につけ進路実現を目指す」をテーマに取り組んでいるところです。

 本校では、入学年次での「学校生活に慣れる」時間、卒業年次での「進路志望実現に向けて実践的に活動する」時間の必要性を考慮し、中間年次2年目の「総合的な探究の時間」において「あおもり創造学」を実施しています。地域(学校教育)課題「不登校」について自分事として捉え、不登校経験者の保護者講演会、各分野の取組や対応・予防策の調査、整理、分析をもとに、生徒ひとりひとりが考案した課題解決(対応)策を壁新聞やポスターにまとめ、提案します。令和3年度から実施している「北斗サタデースクール・フォーラム」において、それらを掲示する予定です。


※「北斗サタデースクール」とは、不登校または不登校傾向にある中学生の居場所
 の提供と支援を目的に、本校生徒と中学生がスポーツやゲームなどで交流を深め
 る行事です。その事後研修「北斗サタデーフォーラム」では、不登校を経験した
 本校生徒や卒業生の体験発表と座談会を開催しています。その企画・運営等にお
 いて、生徒が自発的に役割を担うことで、自己有用感や自己肯定感を高めていま
 す。本校生徒が、参加中学生の応援団・伴走者の役割を果たすことで、相互に持
 続可能な青森県を創造できる人材への変容を期待しているところです。


今年度生徒の研究課題一覧(PDFファイル)